オランダのオーガナイザーに学ぶ『低減』という考え方~カンファレンスの学びvol.3~

モノと心の片づけで毎日を軽やかに。
メンタルオーガナイザーの金子利佳です。

12/6~7に開催された
日本ライフオーガナイザー協会カンファレンスの
学びをアウトプットするシリーズ第3弾。
今日はオランダのベテランオーガナイザーの
プログラムについて書きたいと思います。


この記事では一般的な整理収納の概念に
当てはまらない、
脳の特性を持つクライアントの
サポートの学びに関心のある方に「目からウロコ」なヒントをお伝えします。

目次

日本ライフオーガナイザー協会がなぜ凄いのか

日本ライフオーガナイザー協会では
米国の研究団体であるICDの認定プログラムを
学ぶことが出来ます。(ICD会員のオーガナイザー限定)
ICDとは?

今回、オンラインで講師を務めてくださったのは
ICD🄬マスタートレーナー、CPO-CD🄬、
認定バーチャル・オーガナイジング・プロフェッショナル等など
(他にもいっぱいの肩書がおありの)ヒルデ・バーダイクさん。

オランダからのオンライン受講

要は片づけの経験と知識・情報量がめっちゃ多くて(語彙力無さすぎ)
後進の育成にも積極的という、もう大尊敬すべきお方なのです!

私もICD会員になって3年目。
勝手に親近感を持ってヒルデさんのお話に
耳を傾けておりました!

私の片づけのプロとしての目標は
整理収納サポートのスキルアップは勿論、
ヒルデさんはじめ海外のプロフェッショナル
オーガナイザーのように
社会で弱い立場の方に
他の専門職とチームを組んでサポートをすること、
70歳になっても現役のオーガナイザーでいることなんです。
(聞かれてないけど、告白)

そもそも、このICD団体と提携している
日本ライフオーガナイザー協会って凄くないですか?

バイブルのようなテキスト

遡って、15年前に日本にライフオーガナイズという
概念を日本に持ち込み、協会を立ち上げられた
高原真由美代表理事の先見の明には言い尽くせない尊敬の念を抱いています。
(脱線気味、お許しを)

ハームリダクション(低減)とは?

私はこの言葉について、よく理解できていませんでした。

ハーム・リダクション英語: harm reduction)とは、個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣(合法・違法を問わない)をただちにやめることができないとき、その行動に伴う害や危険をできるかぎり少なくすることを目的としてとられる、公衆衛生上の実践、指針、政策を指す。主に嗜癖依存症に対するものを指し、直訳すれば「害 (harm) の低減 (reduction) 」となる。
抜粋(ウィキペディアより

プログラムの根幹は『溜めこみ症』のクライアントに対して、その行動を出来るだけ少なくすることへのアプローチでした。

オーガナイザーはクライアントに対して
『正さなければ』『救わねば』
と誤解してはならないとヒルデさんは繰り返し仰いました。

モノが沢山あることに対し、一般的にはネガティブな印象がありますが決めつけてはいけない、と。

モノは私を諦めない。
モノは安心できる。
モノは私を守ってくれる。
モノは夢である。
モノはクリエイティブ。

ヒルデさんが出会ったクライアントは
そんなことを言われていたそうです。

オーガナイザーはクライアントの人生における
溜めこみ症の意味を深く考えるべきだと。

溜めこみをやめさせるのをゴールにするのではなく、『低減する』こと。
それは孫が遊びに来れるように、とか
子犬を飼いたいなど
ポジティブなゴールへ繋げ、クライアントとは常に対等なパートナーでいる。

さらに、クライアントが支援・サポートを
必要としていなければならないという事。

専門家の学びを活かす

私たち片づけのプロは、ともすれば
お客さまと上下の関係になりかねません。
(その様な関係性を好まれる方がいらっしゃるのも事実だけれども)

ですが、私はヒルデさんが仰る
対等でいる、という視点がとても好きです。
どのような人にも尊厳がある。
温かい眼差しを感じるのです。

そしてサポートするには、
必要とされるタイミングを逃さず
柔軟に関わることが大切なんですね。

溜めこみ症のクライアントは正さないといけない、
救わねばならないとオーガナイザーが考えることは
燃え尽き症候群や境界線を越えてしまうリスクがあることも教わりました。

医療者、住宅のプロ、修理や修繕が出来る人、
コーチ、セラピストなどとチームを組むことで
そんなリスクも回避できるのだ、と。

さて、このような専門家チームのサポートに
オランダでは税金で報酬が支払われるそうです。

溜めこみ症のクライアントには
経済的余裕がない場合が多いと想像できますが
流石、オランダでは社会全体で
弱い立場の人をサポートする体制が出来ているのですね!

日本ではまだまだ追いついていませんが、
せめて自分に出来ることを地域で発信し
問題を抱える方にサポートが届けられるよう、
これからも学びとアウトプットを続けていきたいと思います。

アジア発!CPO-CD🄬誕生!

余談ですが、このカンファレンスには懇親会があって、毎年華やかな表彰の場も設けられています。

今回、私たちが学ぶICD団体において名誉あるCPO-CD🄬に認定された吉村あきこさんと仲間たちの表彰シーンをご紹介します!

向かって右が高原真由美代表理事。左が吉村あきこさん。CPO-CDに認定されたのはアジアにおいて吉村さんが第1号という快挙!おめでとうございます!

中央右が奥野ユミちゃん・左が花村久美子ちゃんも
それぞれのステップアップ! おめでとうーー!

メンバー手作り、推しうちわ&旗&くす玉でサプライズ~!!

月イチのオンライン勉強会では北から南の端まで全国に点在するメンバーが集まり、夜な夜なマニアックな学びを深めています。

リーダーとして引っ張って下さる吉村さんのお祝いに便乗させてもらえて、とても楽しかった!!
私ももっとこの分野を学びたいと思いました。

それは、まだ出会っていない(けれどサポートを必要な)お客様のお役に立ちたいという気持ちだけではなくて、一緒に学びを深められる仲間がいることが私の人生をより豊かにしてくれていると、心の奥からじわじわと湧き上がってくるのを感じました。

というわけで、後半はかなり私見の入った内容になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!!

カンファレンスの報告はさらにさらに続きます!

金子 利佳 (カネコ リカ/Rika Kaneko)

総合病院で社会福祉士として患者や家族に寄り添い培った経験を活かしたサービスは、自分を肯定できずに長年悩みを抱える方のサポーターとして
定評がある。
片づけ大賞2019準グランプリ受賞。
教育や生涯学習において片づけの必要性を感じて始めた【親子相談会】や【シニア講座】の
ボランティアは2019年から継続中。

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