滋賀・京都・三重対応、注意散漫でも片づけのプロやってます!
ライフオーガナイザー🄬金子利佳のブログにお越しくださりありがとうございます。
先日、勉強会で紹介してもらったオンラインセミナーを受講しました。
今回はその学びをレポートとしてまとめたいと思います。
このセミナーは地域保健WEBというメディアの「地域保健ネットサロン会員」を対象に開催されたものです。
フランスの溜め込み症支援
セミナーで印象的だったのは、フランスでの溜め込み症(ホーディング)への支援体制が日本よりかなり進んでいるという事実でした。
講師はパリ市住宅部門専門看護師、フロリアンさん。
(住宅専門の看護師というのも衝撃的!)
フランス子ども家庭福祉研究者の安發明子(あわあきこ)さんが、隣で通訳されていました。
私はセミナーのタイトルにも惹かれました。
安發さんはある勉強会でフランス人から
『なぜ、日本では溜めこみ症の家を「ごみ屋敷」というのか?差別的では?』と聞かれたそうです。
確かに私自身も「ごみ屋敷」という言葉に抵抗感があり、別の表現に言い換えていたなぁと思い当たりますが、差別的な表現だと深く考えてなかったことに反省の念が湧きました…。
フランスでは行政・医療・福祉・民間業者など多職種がチームとなって支援していて、溜めこみ症により健康が著しく脅かされている場合には、当事者の意思にかかわらず法に基づいた強制力が執行されるというのがとても印象的でした。
健康は権利だ!と。
溜めこみ症の方は大抵がセルフネグレクトといって、極端に自分へのケアを放置し、他者からの支援を拒否されることが多いのですが
フロリアンさん達の対応は『あなたの健康を改善することは私たちに課せられたことなんです。どうか私たちに協力してくれませんか?』とお願いするとの事でした。

「なんという寄り添い方なんだ!」と感動しました!!
その他にもフロリアンさんが専門性を発揮しつつ対象者さんとの信頼関係を構築する具体的なお話にメモを取る手が止まりませんでした。
一方、日本では?
先日、地域包括支援センターで働いていた社会福祉士の方にお話を聞く機会があって、『溜めこみ症の案件て多いんですか?』と聞いたところ、1年に2、3件だったそうです。
民生委員さん、介護現場、訪問看護、学校などから相談がくるらしく、複雑な問題が重なるケースも珍しくないようです。
実際片づける作業は、当事者さんと一緒だったり不在の場合もあって、主には腐敗した食品や捨てても良いモノをとにかくごみ袋に詰めるそうですがゴミの分別が大変だと仰っていました。
そんな多職種連携のチームに片づけのプロは存在していません。
福祉や介護の現場では捨てることをメインに片づけ作業が進んでいるようです。
私の仕事の説明をすると、『自分たちは捨てる作業をするだけ。金子さんたちは利用者さんが暮らしやすくなる仕組みを作るのがお仕事なんですね。そんなことしてくれる人たちがいることを我々は知らない。』と。改めて現状を理解し、『片づけ支援』の必要性を実感しました!
片づけ支援の認知を広げる為に
日本はもちろん、フランスでもまだ私達のような片づけのプロが支援チームに加わっていません。
私が学んでいるICD団体のプログラムを受講する人は、アメリカをはじめとする13か国に会員がいますが、フランスには未だ不在でした。
(ICD会員がもっと増えることを願う!!)
フロリアンさんのお話では、生活支援員が定期的なゴミ出しをサポートするとか、片づけた後の暮らしを維持する場面で民間業者が関わるようですが詳しくは語られていませんでした。
セミナーの受講後、有志メンバーでシェア会をしました!

その中で鳥取県のオーガナイザー尾上今日子さん(写真左上段)が『溜めこみ症とディオゲネス症候群の違いは何だろう?』と調べてくれました。
※ディオゲネス症候群とは…(AIの概要)高齢者を中心に社会的に孤立し、身だしなみや衛生・健康への配慮を放棄(セルフ・ネグレクト)した結果、部屋に大量のゴミや不用品をため込む行動障害
→参考資料
AIによるとは溜めこみ症は精神疾患の診断・統計マニュアルであるDSM-5に正式に診断名がついている一方で、ディオゲネス症候群は正式な診断名ではなかったことがわかりました。
・溜めこみ症の方→モノを手放すのに苦痛を伴う強迫症および関連症群
・ディオゲネス症候群の方→どうでもいいという行動による結果
ということは、溜めこみ症の方には専門性を発揮したサポートが必要で、ディオゲネス症候群の方には捨てる片づけを受け入れてもらいやすいのかぁ、と理解できました。
勉強会ではこのように自分では思いつかない疑問を聞けたり、知識を補ってもらえたりして、学びを深められるのが面白く、有難いです。
今回のセミナーとシェア会では私の背中を押された気がしました。
健康を損なう手前の段階で『もっと楽になる暮らし』を目指した『片づけ支援』ができるよう
私達片づけのプロが発信していくことがミッションだと痛感です!
今日も最後までお読みくださりありがとうございました!
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金子 利佳 (カネコ リカ)
見た目のきれいよりも「続く仕組み」と「自己肯定感を上げる」がモットー
脳特性に寄り添う環境調整型ライフオーガナイザー
米国団体ICD会員・ADHDスペシャリスト
社会福祉士
発達特性・個別化を土台に
“その人に合う片づけ方”を提案
甲賀市教育委員会委託事業にて片づけ相談室を担当
甲賀市環境審議会委員
JALO・SDGs委員会メンバー
片づけ大賞2019準グランプリ受賞
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